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旧帝大は短期逆転できるのか|高1・高2から積み上げないと間に合わない理由

こんにちは。
通信制高校からの大学受験戦略、七色高等学院の高木です。

今日は、

旧帝大は短期逆転できるのか

というテーマでお話しします。

結論から言います。

旧帝大は、短期逆転を前提にしてはいけません。
正直に言えば、「高3から本気を出せば何とかなる」という考え方では、かなり厳しい入試です。

もちろん、努力を否定したいわけではありません。
ただ、旧帝大を目指すなら、現実を正しく見たうえで、早い段階から準備を始める必要があります。

今回は、名古屋大学の2025年度入試結果を例にしながら、なぜ旧帝大は短期逆転が難しいのかを具体的にお話しします。

 

旧帝大入試が厳しい理由

旧帝大入試が厳しい最大の理由は、単純に偏差値が高いからではありません。

理由は大きく分けて3つあります。

 

  1. 共通テストで高得点が必要になること。
  2. 二次試験の難易度が高いこと。
  3. 必要な科目数が多いことです。

 

私立大学のように、英語・国語・社会の3科目に絞って勝負できる入試とは違います。

旧帝大では、共通テストで幅広い科目をそろえたうえで、さらに二次試験で記述力・思考力・論述力が問われます。

つまり、旧帝大入試は、

広く勉強する力
深く考える力
答案として表現する力

この3つが必要になります。

だから、高3の1年間だけで一気に仕上げるには、どうしても負担が大きすぎるのです。

 

名古屋大学の数字を見ると、旧帝大の厳しさがわかる

ここで、実際の数字を見てみます。

名古屋大学の2025年度入試結果を見ると、旧帝大がどれだけ厳しい入試なのかがよくわかります。

たとえば文学部です。

文学部の合格者平均は、総合で1578.74点。
満点は2150点なので、合格者平均の得点率は約73.4%です。

しかも、文学部は文系学部でありながら、共通テストでは6教科・7教科8科目レベルの幅広い学習が必要になります。さらに二次試験では、国語・数学・社会・外国語が課されます。

文系だから数学を避けられるわけではありません。
名古屋大学のような旧帝大では、文系であっても数学が大きな負担になります。

次に法学部です。

法学部の合格者平均は1150.67点。
満点は1550点なので、得点率は約74.2%です。

法学部も、共通テストで幅広い科目をそろえる必要があります。さらに個別試験では、数学・外国語・小論文が課されます。

法学部というと、英語や社会のイメージが強いかもしれません。
しかし、名古屋大学法学部では数学が必要です。

これは、旧帝大文系を目指すうえで非常に重要なポイントです。

「文系だから数学はほどほどでいい」
「高3になってから数学を何とかすればいい」

この考え方では、かなり危険です。

 

経済学部も数学から逃げられない

次に経済学部です。

経済学部の合格者平均は1764.13点。
満点は2450点なので、得点率は約72.0%です。

経済学部も、二次試験で国語・数学・外国語が課されます。

経済学部を目指す場合、数学は避けて通れません。

しかも、旧帝大の数学は、公式を覚えて当てはめるだけでは通用しません。

問題文を読み、条件を整理し、どの方針で解くのかを考え、答案として成立させる力が必要です。

これは、短期間で身につくものではありません。

高1・高2のうちから、教科書内容、学校の定期試験、基礎問題、標準問題を丁寧に積み上げていく必要があります。

 

医学部医学科はさらに別次元の厳しさ

医学部医学科になると、さらに厳しくなります。

名古屋大学医学部医学科の合格者平均は2309.83点。
満点は2750点なので、得点率は約84.0%です。

これは、非常に高い水準です。

共通テストで大きく崩せない。
二次試験でも高得点が必要。
数学も理科も英語も、どれか1科目だけ得意という状態では足りない。

医学部医学科を目指す場合、全科目で高い完成度が求められます。

特に理科は2科目必要になります。

物理・化学、または化学・生物など、2科目を高いレベルまで仕上げるには、相当な時間が必要です。

高3から理科2科目を本格的に仕上げようとしても、英語や数学、共通テスト対策との両立がかなり難しくなります。

 

工学部も二次試験の完成度が必要

理系学部を見ても、旧帝大の厳しさは同じです。

たとえば名古屋大学工学部の機械・航空宇宙工学科では、合格者平均が1471.78点。
満点は1935点なので、得点率は約76.1%です。

工学部では、外国語・数学・理科2科目が重要になります。

理系の場合、数学と理科の完成度が合否を大きく左右します。

しかも、旧帝大の数学や理科は、ただ解法を暗記しているだけでは対応できません。

問題文を読み、条件を整理し、どの知識を使うのかを判断し、答案として組み立てる力が必要です。

 

つまり、旧帝大理系では、

  • 英語が読める
  • 数学で考えられる
  • 理科2科目を仕上げられる
  • 共通テストの科目も崩さない

このすべてが必要になります。

 

だから、何となく勉強して受かるレベルではありません。

 

七色高等学院から名古屋大学に合格した生徒も、短期逆転ではなかった

七色高等学院からも、名古屋大学に合格した生徒がいます。

高校を中退したあと、約1年間、学びが止まっていた状態からの再出発でした。
高2の2月に七色高等学院へ入り、英語・数学・物理・化学を中心に、国公立大学受験に必要な科目を一つずつ積み上げていきました。

最終的には、名古屋大学に合格。
さらに、早稲田大学・東京理科大学・中央大学にも合格しました。

ただ、この事例も「短期間で一気に逆転した」という話ではありません。

現在地を確認し、志望校から逆算して学習計画を立て、共通テスト対策と二次試験対策を並行して進めていった結果です。

つまり、名古屋大学に届くためには、やはり学習設計と継続が必要です。

「何となく頑張る」ではなく、
「どの科目を、どの順番で、どのレベルまで仕上げるのか」

そこを明確にして、時間をかけて積み上げる必要があります。

 

旧帝大の二次試験は「知識」だけでは戦えない

旧帝大の二次試験では、単純な暗記だけでは通用しません。

 

  • 英語では、読む力だけでなく、書く力や論述する力が必要です。
  • 数学では、問題文を読み解く力、構想力、思考力が必要です。
  • 国語では、高い読解力、要約力、論述力が必要です。
  • 理科では、2科目を安定して得点できる完成度が必要です。
  • 社会では、知識を使って論述する力が求められます。

 

つまり、旧帝大入試では、

「知っているかどうか」だけではなく、
「知識を使って考えられるか」
「考えたことを答案にできるか」

まで問われます。

 

ここが、短期逆転を難しくしている大きな理由です。

知識を詰め込むだけなら、短期間でもある程度は可能です。
しかし、記述力や論述力、数学の構想力、理科の思考力は、短期間ではなかなか身につきません。

普段から問題と向き合い、考え、間違え、修正し、答案を作る練習を積み重ねる必要があります。

 

高3は「始める時期」ではなく「仕上げる時期」

旧帝大を目指すうえで、最も大切な考え方があります。

それは、

高3は、始める時期ではない。
高3は、仕上げる時期である。

ということです。

 

もちろん、高3から本気になる生徒もいます。
そこから伸びる生徒もいます。

しかし、旧帝大を本気で目指すのであれば、高3になってから英語・数学・理科・社会・国語を一から仕上げるのは、現実的ではありません。

高3では、過去問演習、共通テスト対策、二次試験対策、弱点補強、答案作成の精度を高める作業に入っていく必要があります。

そのためには、高1・高2の段階で、基礎をかなり積み上げておく必要があります。

 

全日制高校の生徒が高1・高2でやるべきこと

全日制高校に通っている生徒であれば、まず大切なのは学校内容を軽く見ないことです。

特に高1・高2の定期試験は重要です。

旧帝大を目指すなら、高1・高2の定期試験で継続的に8割以上を取ることを目標にしてください。

定期試験は、ただの学校のテストではありません。

英語の文法、数学の基礎、古文の文法、理科の基本事項、社会の重要知識。
これらをきちんと積み上げる機会です。

ここを雑にしてしまうと、高3になってから受験勉強を始めたときに、土台がない状態で応用問題に向き合うことになります。

それでは、旧帝大レベルの問題にはなかなか届きません。

 

通信制高校の生徒が早い段階で固めるべき科目

通信制高校の生徒の場合は、特に早い段階で英語と数学を固める必要があります。

通信制高校は、自分のペースで学べる良さがあります。
一方で、受験に向けた学習量や学習ペースは、自分で作っていかなければなりません。

旧帝大を目指すなら、通信制高校だからこそ、早めに受験の学習計画を作る必要があります。

特に英語と数学は、短期間で一気に完成させるのが難しい科目です。

英語は、単語・文法・英文解釈・長文読解・英作文まで積み上げが必要です。
数学は、基本事項の理解、典型問題の習得、思考力を使う演習まで時間がかかります。

この2科目が遅れると、高3で理科や社会、共通テスト対策まで手が回らなくなります。

通信制高校から旧帝大を目指す場合は、まず英語と数学を早い段階で安定させること。
ここが非常に重要です。

 

厳しい現実を知ることは、諦めるためではない

ここまで、旧帝大入試の厳しさについて話してきました。

もしかすると、少し厳しく聞こえたかもしれません。

でも、私は旧帝大を諦めてほしいわけではありません。

むしろ逆です。

本気で目指すなら、早く現実を知ってほしいのです。

 

  • 旧帝大は甘くありません。
  • 共通テストもあります。
  • 二次試験もあります。
  • 科目数も多いです。
  • 数学も重いです。
  • 理科2科目や社会論述も必要になります。

 

これを高3の1年間だけで全部仕上げるのは、かなり厳しいです。

だからこそ、高1・高2から動く必要があります。

早く始めた生徒には、可能性が残ります。

まとめ|旧帝大を目指すなら、今から積み上げる

今日、一番伝えたいことはこれです。

旧帝大は、短期逆転を前提にしてはいけません。

 

  • 高3から一気にやれば何とかなる。
  • 部活が終わってから本気を出せば間に合う。
  • 今はまだ高1だから大丈夫。
  • 高2の秋から始めれば何とかなる。

 

そう考えていると、間に合わなくなる可能性があります。

 

旧帝大を目指すなら、高1・高2から積み上げる必要があります。

全日制高校の生徒であれば、学校内容をしっかり理解し、定期試験で8割以上を継続的に取ること。
通信制高校の生徒であれば、早い段階で英語と数学を固め、受験に向けた学習ペースを作ること。

高3は、始める時期ではありません。
高3は、仕上げる時期です。

七色高等学院から名古屋大学に合格した生徒も、最初から順調だったわけではありません。
学びが止まっていた時期があり、そこから現在地を確認し、必要な科目を整理し、時間をかけて積み上げていきました。

厳しい現実を知ることは、諦めるためではありません。
本気で目指すなら、今から動くためです。

旧帝大を目指すべきか悩んでいる生徒。
名古屋大学を志望している生徒。
通信制高校から難関大学を目指したい生徒。

その生徒たちにとって、この記事が今から動き出すきっかけになれば嬉しいです。

 

七色高等学院では、通信制高校から大学受験を目指す生徒に向けて、学習計画、基礎の積み上げ、英語・数学の立て直し、志望校別の受験戦略まで一人ひとりに合わせて指導しています。

旧帝大を目指すなら、早く始めること。
そして、正しい順番で積み上げること。

ここからが、大学受験の本当のスタートです。